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ケーダGM卓 「花橘の香をかげば」

募集人数:3~4名   TRPG初心者対応:歓迎
演目難易度:初めてシステムに触れる人向け~平安人向け
使用可能サプリメント:鬼合・虚宮
キャラクター作成:分限固定。業、喪失、因縁のみを選んでいただく形。

客分NPC:

・源頼光(アヤカシ皆殺しにするマン。歩く災厄。玉藻前を殺すつもりだったが、晴明に邪魔された。……ので、晴明を殺した。)

・葛ノ葉(安倍晴明の母。狐の変化。その母性には芦屋道満すらよろめく。本筋開始時点では行方不明。)

 ※このほか、安倍晴明、茨木童子は導入のみで登場予定です。また[黒幕]にて指定された客分NPCもいます(ここには記載されていません)。
常ならざること:

・PCは全員、道標指定の客分(公式NPC)となります。また、各PCには【秘め事】があります。
・個別導入を長めに取ります。かわりに道が3つになる予定です。
・『常無不運』(鬼合P54)のうち、[黒幕][強呪]を条件付きで採用します。

演目之筋:

安倍晴明、源頼光に討たるる――この一事が、京の都を変貌させた。

 

陰陽頭を喪ったことで、危うく保たれていた都の均衡は儚く崩壊。
勢づいた頼光公は民の犠牲などお構いなしに妖(あやかし)を狩りたて、
逃げる妖らによる百鬼夜行は昼夜を問わず往来を駆けずり回る。
大内裏でこの世の春を謳歌していた玉藻前すら、頼光公の前ではか弱き女狐にしかず。
重ねて当代一の武士たる鎮西八郎為朝すら頼光公に降ったとあっては、
もはやこの都に頼光の手勢を遮るものなどありはせぬ。

 

……ただ二つの異分子を除いて。
異分子の一人は、芦屋道満。安倍晴明にも比肩せし、陰陽の大家。
今一人は、小野小町。滅びを望むもそれを許されぬ、美しすぎる死(屍)の乙女。
なぜこの二人が異分子たるかは、此度の演目にて語られん。

 

「五月待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香ぞする」――詠み人知らず

GMコメント:
 鵺鏡の客分NPCには、実に魅力的な背景が設定されています。せっかくだからこれをPCにし、平安時代の有名人になって存分遊んでもらおう、というのが今回のコンセプトです。ただし、PCとしたからには客分を「正しく」演じる必要はありません。大事なのは、「あなたなりの人物像」を演じ、そして「ほかのPLなりの人物像」を尊重することです。客分の造形に解釈違いが生じたとしても、それを許容していただくよう、お願いいたします。

道標概要:

甲:芦屋道満。

  安倍晴明から「なにかあったら母を頼む」と頼まれた。そしてその晴明が死んだ。
乙:玉藻前。

  源頼光に命を狙われている。安倍晴明亡き今、自分を守ってくれそうな手駒はもう……。
丙:鎮西八郎為朝。

  頼光のもとに降ったのは忠義ゆえ。自分が頼光の下にいるかぎり、あの狼藉者が“帝”を害することはない。
丁:小野小町。

  死にたいと願っているが、たとえ頼光でも自分を滅ぼせはしない。この騒動、早く終わって。

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